アオバハゴロモ
■アオバハゴロモは大崎では頻度高く見かけます。
小鳥などが虫を取る練習台に丁度よいらしく、早朝小鳥に枝から追い出された後ついばまれているのをよく見かけます。
幼虫は春ごろに小枝に白い綿のように見える繊維に包まれて生息しており、その綿状の物を指で触ろうとすると「ピンッ」と白い虫が中から飛び出すのを(種子島の人なら)どなたでも経験したことがあると思います。あの成虫がこれです。
分類は「半翅目」ですのでカメムシやセミの仲間です。セミの仲間ですので、とがった口を使って、木や草の汁を吸って生きています。
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体長6mm程度 |
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その顔はかなりひょうきん! |
■アオバハゴロモ
半翅目 アオバハゴロモ科
学名:Geisha distinctissima
体長6mmで翅を含めると1cmほど。全体に淡緑に紅の縁取りを持つ美しい種類であるが、死後は黄色に変わることも多い。マサキやバラ、クリ、チャ等の木につき汁を吸うので害虫とされることもある。
分布:本州、四国、九州、中国
※撮影日:2008年9月19日 カメラ:OLYMPUS SP-560UZ
オオホシカメムシ
■昼間に板敷鼻団地の軒下で見つけました。
面白いデザインでしたので思わず撮影しました。
写真はわざとさかさまにしてみました。どうでしょ。人の顔に見えませんか?まるでジャパネット○○○のキャラクターのような...。
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体長2cm程度 |
■オオホシカメムシ
半翅目 オオホシカメムシ科
学名:Physopelta gutta
単眼は無く、前胸背の前葉部は♀では大きく膨れ、ほぼ中央に1本の横溝がある。♂の前腿節は太くて鋭いとげがある。主に地表に住む。
分布:本州、四国、九州、琉球、台湾、中国、インド
※撮影日:2008年8月14日 カメラ:CASIO QV-R51
ツノロウカイガラムシ
■板敷鼻団地のサザンカの垣根の根元付近で見つけました。
これまでカイガラムシは昆虫とは思っても見なかったのですが、調べたら昆虫で半翅目でした。半翅目ですので、鋭い口を持っていて、木に差し込んで汁を吸っているということになります。よって、基本的に害虫のようです。
ツノロウアカヤドリコバチというハチが天敵とのことです。カイガラムシに卵を産み付けて寄生するようです。
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体長7mm程度 |
■ツノロウカイガラムシ
半翅目 カイガラムシ科
学名:Ceroplastes ceriferus
まわりには8個の角状突起がある。カキ、チャ、ミカン、リンゴ、ヤツデ、ツバキなどの木に寄生する。
分布:本州、四国、九州、世界各地
※撮影日:2008年8月24日 カメラ:OLYMPUS SP-560UZ
アオクサカメムシ
■竹ボウキにのんきに停まっているのを見つけました。
カメムシというとこの姿をイメージするのが一般的かと思います。
ミナミアオカメムシと区別が難しいのですが、結合板(腹部の前面、背面のつなぎ目のこと。ここでは上翅の淵にわずかに見えている)に黒い点々がありますので、アオクサカメムシと同定しました。
写真を撮っていて思うのですが、緑色系の昆虫は慌てて逃げ出さない傾向があるように思います。たとえばエンマコオロギなどは黒褐色でむこうがこちらに気がつくとジタバタと逃げ出します。しかし、トノサマバッタやキリギリス系の緑色の強いものは、見つかっていないと思うのでしょうか、そうっとカメラを顔面1cmに近づけても大丈夫だったりします。
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体長15mm程度 |
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緑色系はわりとアップ撮影が楽です |
■アオクサカメムシ
半翅目 カメムシ科
学名:Nezara antennata
通常は緑色。胸背部が黄色〜白黄色のものや、全体的に黄色で緑色の小さな紋を持つものがある。緑色のものは、越冬時には暗紅色を帯びることがある。樹木、野菜、果樹につく害虫である。
分布:本州、四国、九州、琉球、東南アジア
※撮影日:2008年10月5日 カメラ:OLYMPUS SP-560UZ